中国思想史は通教テキストがあるのですが、初版が1958年、著者は小倉芳彦現学習院大名誉教授。恐らく、通教課程で使われているテキストの中で最も古いものでしょう(厳密に言えば「哲学」の『哲学入門』だろうけど)。
テキストのまえがきに、「思想」と「哲学」という言葉について触れて、なぜ「思想史」と題したかを述べられています。
哲学と言えば、やはり一定の論理を備えた思索体系をさすことになるが、ここでとりあげようとする思想は、必ずしもそういう厳密な規定にはまるものだけではないからである。むしろ現実に生きて働く思想というものは、首尾一貫して冷たい論理的構成には入りきらぬ場合が多いのではないだろうか。そういう意味で、「思想」ということばを「哲学」とは一応別な概念として、こゝでは用いることにしたい。(pp.1-2)
リポートの設題は「女性」と「小説」について時代を選んで説明せよ、というもの。中国思想における概念の説明という直接的なものではなくて、思想が社会や文化にどう影響を与えていたか、という、まさに「生きた」姿を書かせるもの。ちなみに私は「女性」は清末、「小説」の方は明代の『水滸伝』を中心にして書いてみました。
7月に試験を受けるつもりだったので、27日までに書ければいいと思ってたのですが、思ったよりも順調に進んで昨日提出しました。さて、どう評価されるのやら。
※かなりアレなおまけ
史学会総会に行ってきました。リポート提出はそのついでです。
校舎外の人たちとか、総長を始めとするメディアによく出る教員、そして奥田君たちの団体に場所を貸したりしてたこともあり、インターネッツじゃ「左翼大学」と言われる本校ですが、その一方で学内学会でのこととはいえ、「つくる会」理事(昨年度まで大学院でゼミを持たれてた)が、X勢力(ユの字だよねぇ)陰謀論をブッこけることができるのだから、本校バランス取れてるんじゃないんですかね(白目)
あーでもどっちにしろ反アベですな。
それはともかく、研究発表の方でいい刺激を受けることができました。ひょっとすると卒論のネタにできそう?というものを知ることができましたし。
リポートもこなさないとダメだけど、そろそろ卒論を見越した行動も起こさないとならんよなぁ。
あー労働辞めてぇ。