通信制苦学記録

大学通信教育課程の史学科でアタフタしてました

卒論を書き上げてから学び直す史学概論(その2)

遅塚忠躬『史学概論』を眺めています。

この本、通信学習の史学概論の参考文献の一つとして挙げられていますが、値段であったり、あるいは市ヶ谷図書館では大体貸出中で、中々読めない代物です(使わなくてもリポート合格できますが)。

 

今回「神奈川県立図書館の本を川崎市立図書館で取り寄せて借りる実験台」として使わせていただきました。……うむ、さすが6800円+税だ、分厚い。期限までに読み終えられない。買うしかないか。

 

内容は面白いのですけど、ふと思ったのが、史学概論というか「歴史学」という科目とは何か、というメタメタなこと。

 

史学概論という科目は、言ってみれば「歴史学とは何か」というものですけど、それを学ぶのは史学科の人くらいなものでしょう。けれども、「歴史」自体は史学科だけのものではありませんし(法学部の政治史や経済学部の経済史、理学部の科学史、その他諸々)、そもそも歴史学上の成果を残した人が、必ずしも歴史学についての高等教育を受けている訳でもなかったりします(地方史とか)。もちろんそれら「史学科外の歴史学」においても当然「史料とは」や「史料批判」などと言った技能教育はなされてはいますけれども、そういう技能教育さえされていれば、別にマルク・ブロックやらリュシアン・フェーブルなどと言った名前を知らなくても歴史叙述はできるのではないか。ニュートン力学を知らない物理学者はいないが、講座派やらアナール派を知らずに歴史叙述をしている人はいる(もっとも、大学院を経由した文系の非歴史学系歴史叙述者なら心得ているケースが大半でしょうが)。となれば、わざわざ学んでいるこれは一体何なのか……。

 

このモヤモヤにどう対処するかも「歴史学」の一つ、というジョークみたいな現実なんでしょうかねぇ。

 

※神奈川県と川崎市のアレさ

 

県立図書館所蔵本の、市立図書館での貸出について、

 

  • 1週間くらいかかる(今回は請求日の翌週が市立図書館の蔵書点検期間だったので2週間かかりました)
  • 専用ビニールカバーをかけて利用しろとのこと
  • 貸出延長は無理 

 

という感じで、大変不便。

県立川崎図書館があったころは本当に良かったなぁ、と思ったところでこんなニュースが。

 

施設跡地に市民スペース 川崎区役所移転見直し|カナロコ|神奈川新聞ニュース

 

当初の計画では、庁舎の狭い区役所を両施設の敷地に移し、市民館機能との複合化も図るとしていたが、市税部門が移転したことで一定の課題が解消。区役所移転の緊急性が低下したため、計画を見直す。

 

最初から追い出す、あわよくば廃止するために立てた計画だったのでしょうね。そもそも県立図書館自体廃止という話でしたから。