通信制苦学記録

大学通信教育課程の史学科でアタフタしてました

選科生2年目の現状と今後について

現状

2年目の修士選科生で、今学期は2科目履修中です。これらが合格すれば人文学を8単位修得することとなります。ちなみに両方とも今学期で閉講するものです。

 

来学期(2021年度1学期)

ペースを上げて3、4科目取ろうかと。ちなみに今のところ閉講予定がない科目です(閉講科目ハンターという汚名を返上)。うち1科目は現在聴講中で、さらに1科目はすでに聴講完了。ただ、後者は通信課題、単位認定試験共に他の文献にも当たって論じる必要のあります。

全く未着手な科目も、今のが終われば直ちに聴講開始するつもりです。

 

学習方法について

元々モグリみたいなスタート(「開かれた大学」なんだから、モグリもクソもないけど)なので、テキストは予め買い、履修登録から先行して学習する感じです。テキストの購入が必要なので、授業料が1000円引きになるとは言え、1科目につき2000〜3000円余分に支払うことになってしまいます。大学院科目で履修者が少ないこともあり、古本として出回ることはほとんどありませんし(人気の心理学プログラムだけは割と見かけますが)。この様な方法は、修得単位の少ない大学院だからこそできる手かもしれません。

 

あと授業をちゃんと聴いてます。

学部を含めていくつか授業を視聴・聴取したり、試験の過去問を確認したりしましたが、掲示板あたりでよく言われる様に、印刷教材だけで済ますことのできる科目はあります。ですが、講師が複数いる様な科目だと授業の方法も違ったりします。また印刷教材とほぼ変わらない科目であっても、それをわざわざ聴くことで、教材を読み進めるきっかけとなったり、あるいはペースメーカーとなったりしますので。これもまた科目数の少ないお陰でできることでしょうけど。

 

3年目はどうするか

まずは専科生受験ですが、できればいいのですけど、まだまだ色々と準備が足りないので、控えておきます。1次試験は大丈夫だと思うけど、その先がね……あとは研究を進めようにも、コロナ禍の影響をもろに蒙ってしまってますので。となると、再来年かね。

 

となると選科生継続になります。今学期と来学期の履修科目が全て合格となれば、人文学プログラムの修得単位数は14〜16となります。ここで問題になってくるのが、どのプログラムを専攻にするのか、です。

 

私のやろうとしていることは歴史学ですので、人文学の範疇です。また、戯作や狂歌のような文芸も関わってくるので、文学方面で指導を受けることになるかも知れません。さらにはくずし字読解力が無いので、ゼミなどでその辺指導して欲しい感もあり(そういうことをやってるのかどうかはわかりませんが)。

こうしてみると人文学ど真ん中であります。ですが、日本史の先生方は前近代が専門です(ただし、修論題目から近代以降も指導していただける模様)。

私のテーマは自由民権運動という近代史かつ政治運動・思想が大きなでテーマですので、ちゃんとやってなかった政治学からの指導を受ける必要性も感じている。となると社会経営科学プログラムの方がいいのでは、とも。

 

 ところで、永嶺重敏というメディア史研究者がいらしゃるのですけど、この方は近年人文学プログラムで修士を取得されまして、その論文の一部が『オッペケペー節と明治』(文春新書)になっています。それのあとがきに、指導教員がなんと佐藤良明(現名誉教授)であるとありました。佐藤先生については、トマス・ピンチョンの翻訳だったり、アメリカ文化のなかでもロックのようなカウンターカルチャーを論じていたりする方ですが、そんな人がオッペケペー節とは。

先程、文学方面で指導と書きましたけど、己が思っている(思い込んでいる)範疇から離れたところからの指導の可能性への期待を上記の話から抱いているが故に、人文学受験かなあ、と思っている次第です。

 

とはいえ、政治思想なども学ぶ必要はあることは変わらないので3年目は社会経営科学プログラムを中心に受講するつもりでいます。教育訓練給付制度を使いたいし。

教育訓練給付制度の利用について | 放送大学 - BSテレビ・ラジオで学ぶ通信制大学

 

次回更新について

この更新も発作的なものですので、少なくとも研究に入るまでは定期的にするつもりはありません。

次があるとすれば、また年末ですかね。

 

それでは。

日本史史料論('15)[2020年度1学期履修]

大学院唯一の日本史科目。

 

概説的な知識はあることを前提として、古代・中世・近世といった各時代区分における史料の紹介や機能、そして例として史料を提示し、その読み下しと解説を行うというスタイル。近代については、史料の幅が広がることや、WEB上で公開されていたりすることなどから、史料の引用・読解はほとんどなく、紹介・性質と成立の解説やサーチの方法に力点が置かれている。

 

私は一応史学をやってましたので、知っている話も多かった訳ですけど、例えば専門外である古代史の回にある、佐藤進一の機能論は、近年の古文書学では批判・疑義が呈されているという話は知らなかったので驚いた。古文書学は学部生の時にとってましたが、佐藤本(の大元となった通教テキスト)をガッツリと読ませるスタイル(ちなみに機能論はレポートで、試験はランダムに出される掲載史料の読み下しと解説)でしたので、それに対する批判までは辿り着けず。

佐藤の機能論は、元々昭和27年初版(確か)の通信教育テキストで提唱されたものであり、すでに半世紀以上経た説ですし、同氏の著書が岩波文庫化され始めているような「古典」になりつつあります。佐藤古文書学や、室町幕府における足利尊氏・直義による二頭政治説などへの批判は、古代史・中世史の新しい風と言えますけど、一方で佐藤がいかに強固な学説を築き上げたのかという点も強調されている感があります。

 

他中世の武家様/公家様から離れた文学・絵画や、近世の町方文書など、触れたことのなかった種類のものの講義もよかったです。

 

通信課題は古代・中世で、五味文彦先生から「よくまとめられています」という講評をいただきました(なお評価はA)。

単位認定試験(◯A)ですが、コロナ禍の影響で、放送大学初の試みであろう自宅受験。ただ、出題傾向は過去問と同様。けれども、本来持ち込み不可な試験で参照自由となってしまってますので、難易度は……。もし本来の形式であれば、近世の方は問題なくクリアできただろうけど(実際ノートをほぼ見ずに問いた。確認の意味で照らし合わせはしたけど)、近代の方がね。

 

最後に、この科目は今年度で閉講となりますが、これの更新科目である「日本史史料を読む('21)」のシラバスはすでに公開されています。

 

https://www.wakaba.ouj.ac.jp/kyoumu/syllabus/PU02060200211/initialize.do

 

中世の文学・絵画は削られてしまってますね(この辺は五味先生の特色であったのでしょう)。近世は戦国末期や幕府の文書を読む様になり、近代は外交文書に触れるようになる模様。また、近世・近代のまとめでは、海外にある日本についての史料の話もあるようです。

なお履修制限はないので、いずれ受講しようと考えてます。せこいと思われそうだけど、それに対しては「2単位で4つの時代だから、それぞれ0.5単位、普通は1つの時代で2単位やるけど、これ取っても1単位だ。全然せこくないな!」と返してやります(謎理論)。

東アジア近世近代史研究('17)[2019年度2学期履修]

19年度をもって閉講。

 

東アジアの近世の開始を宋からとして、そこからの中国と韓国・朝鮮史についての講義でした。

東アジアの近世と言えば、墨銀が流入し「世界システム」に組み込まれた16世紀からという説もあります(以前法政通教で書いた北虜南倭についてのレポートでもそこを重視した結論にした覚えがある)が、中国近世担当だった夫馬進は統治構造へのインパクトがなかったことから批判的で、宋における清末まで続いた官僚機構の完成をもって近世する見方を示していました。

 

インパクトが強かったのは川島真。韓国政治研究でお馴染みの木村幹がツイッターで「何人居るんだ」とボヤくくらいの仕事量の凄さ(木村先生だって多い方だけど)な方ですけど、「印刷教材の棒読み」と批判されることもある放送大学の講義において、教材の構成をあるときは無視し、そして書かれてないことを何分も話し続けたり(例えば袁世凱の権力の源だとか)と、ラジオ講義だけで恐ろしさの片鱗を見せつけられた感があります。

 

大いに勉強になりかつ反省材料となったのは韓国・朝鮮史全般。

 

吉田光男の身分制度の話は、良民(両班など)と賎民(白丁など)との間で婚姻や移動が発生していたことへの驚きは、日本との同一視を行なってしまっているということを自覚させるものでした。この点は後任で教授となられた須川英徳による授業ではダイレクトに突き付けられるものだったりします(こちらについて書くのはずっと後になるかと)。

 

また三ツ井崇は日本による植民地支配時代を担当されてました。

その導入で語られる韓国史学史も、歴史認識問題や、さらには歴史とはなにかを考えさせられるものでした。

また植民地支配下における朝鮮ナショナリズムが日本との同化を目指すものへと変遷してゆく倒錯的な姿は、それとの出会いがもっと早ければ、ひょっとするとテーマにしていたかも知れない話です。

 

通信課題と単位認定試験はいずれも中国を選択。科目としてクローズされてるので書いちゃいますけど、通信の方は官僚機構についての概略、試験の方は官僚機構の近代化について(後者はもう1問あったが忘れた)。

評価は通信課題がB(元朝の記述がが薄い、とのご指摘)で、試験は◯A(A+だとかS、優相当)。1000文字は難しい。

 

というわけで、中国史重視な学習であったと言えますが、関心が強くなったのは韓国・朝鮮史の方。これの更新科目が「朝鮮の歴史と文化('20)」なのは渡に船という感じです。

放送大学大学院修士選科生1年目[2019.10〜2020.9]

入学動機

法政の通教課程卒業後も学習を続けたいと思うも、進学は経済的もだが時間的にも厳しい有様(岩壁先生にも言ったなあ)。そこで独学、というよりか気を紛らわす手段の一つとして放送大学の授業を聴講していた。

また、学会にも赴いたりもしたが、参加者名簿の所属を空欄にすると怪訝な顔をされることもあり(ただし歴史学系ではない)、なんだかなあと思うこともあった。

 

放送大学大学院については、一度で修士課程の説明会に参加している。だけど、こちらも2年分の研究指導料(16万円)を一括で支払わなければならなかったり、22単位分の授業料(1単位11000円)を事実上1年で支払わなければならなかったり(当然ながら2年次は修論を中心にしなければならない)と、法政での4年分を一気に支払わなければならないのであった。国策金融公庫からの融資を検討したりした(社会人学生だとどうだろうか)が、結局ある程度貯め込んでからにしよう、となった。

 

そこに聴講しようとテキストも準備していた大学院科目の「東アジア近世近代史研究('17)」が19年度をもって閉講するというニュースが入ってきた。それを目にして「ならば単位にしてしまった方がいいのでは」と思い、修士選科生として入学手続きをしたのであった。その後左手を怪我し、その治りが思わしくなく結局手術となってまとまったお金が必要となるとは思いもよらずに……。

 

履修科目

19年度2学期は、入学動機となった「東アジア近世近代史研究('17)」を、20年1学期は大学院唯一の日本史科目である「日本史史料論('15)」を履修しました。いずれも受講した年度に閉講する科目で、かつ現在進行形の科目も今学期で終わるものという、「閉講科目ハンター」になってしまっています。

 

個別記事は後日。

『法政史学』第89号

先日『法政史学』が届きました(とっくの昔に市ヶ谷図書館で読めたことは内緒)。

 

例年3月発行のものには博士・修士卒業論文題目一覧が掲載されます。ですから、私の名前と卒論も当然載っています。それを見て、ようやく「客分」から「一員」になれたような感じがして、しみじみとしました。

 

ちなみに大会は6月9日にあります。一般参加もできるはずなので、非会員の史学科通教の方ものぞいてみてはどうですかね。

政治学概論[2014](挫折)

訳あって政治学概論のテキストを読んだのですけど、そういえば書きそびれてたことがあったな、と。

 

政治学概論の学習は、1年の頃のGW直前あたりからスタートしたような気がする。

テキストや提示されている参考文献をすべて読んで、「さぁ!」とノートにまとめようとしたのだが、不思議なことに何も書けず……。

結局6月単修や、7月単修に向けての物理学1のリポートなどに労力を向けてそのまま立ち消え=挫折しました。

政治学については、入学前にも高畠通敏や北岡伸一なんかの本を読んでたりしてたので、行けるかと思ったのですがねぇ。何でだろう。

 

それはともかく、これから引き出せる教訓は、「ダメだと思ったら、さっさと諦めるのも手の一つ」ということ。

幸い法政通信には、履修に当たって履修登録だとか科目群みたいな概念は無く、学生の一存で決められますから、書けないリポートについてウジウジするよりかは、別のものを出して単修受験資格を得る方が建設的でしょう。

また、もし必修科目であるのならば、スクーリングを受けてから再度取り掛かるか、あるいはそれのみで満たすか、という選択肢もあり得ます。

 

以上、失敗談でした。何だかんだで躓いていたんですよ、と。……とはいえ、史学ならば、教養で政治学(と歴史科目)は取っておいた方がいいような気がしますがね……。

校友会の金バッチが届く

校友会と卒業アルバムの案内 - 通信制苦学記録

 

この記事をアップした直後に校友会HPから本申込書を請求し、3月10日に到着。翌日申込書を郵送&会費振込(つまり結局1回払い。分割の場合、申込時期によって6月か12月に初回引落で、それが確認され次第金バッチと会員証発送とのことです)。そして、昨日普通郵便にて金バッチのみが届きました。

 

金バッチといっても、金ピカというわけではなくて、”HOSEI”のOのところが赤金で、他の文字は銀という感じになってました。この赤金ってのがポイントで、これがスクールカラーであるオレンジっぽく見えるんです。こういう工夫が面白いですね。

OBアピールしたい時に着用しようかと思います(そんな機会あんのか?)。

 

ちなみに、同封されていた通知書は、2017年度の通教卒業生に向けたものとなっておりました。内容は金バッチの発送と、卒業生番号が付与され次第会員証を発送するというものでした。